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エコドライブ始めます
令和2年9月より、佐世保市内で市民等を中心としたエコドライブコンテストを始めます。
エコドライブとは、できるだけ丁寧に運転を心がけることで、燃費が向上し消費するエネルギーを削減することができます。その結果、これまでより排出される二酸化炭素を直接削減することができます。
これまで佐世保市では、市民が利用する交通部門から排出される二酸化炭素を削減するため、公共交通機関の利用を積極的に促したり、エコドライブの推進を啓発してきました。しかし今年度はさせぼエコプラザと佐世保市そして環境省が連携して、市民が直接、日常生活の中でエコドライブを実践しそれを他者と比較する事業を初めて行います。
佐世保市の二酸化炭素排出
昨今、なんだかおかしな天気が続いています。さまざまな地球の変化が重なって、「50年に一度の」気候変動が毎年訪れています。その原因の一つとして考えられているのが、地球温暖化による気候変動です。
地球温暖化の原因として最も有力なのが、私たちの日常生活から排出される二酸化炭素といわれています。電気を使ったり、車を運転したり。家庭だけでなく会社でもエネルギーを使う場面では必ず、二酸化炭素が排出されています。

このグラフは、2018年度の日本における二酸化炭素排出量割合を、部門別に集計したものです。工場から排出される産業部門が最も多く35%を超えています。次に運輸部門、業務その他部門そして家庭部門と続きます。

一方図2は、佐世保市における温室効果ガスの排出量部門別割合です。ほとんど二酸化炭素排出量割合と変わらないので、図1と図2を比較してみましょう。
まず佐世保市の家庭部門と業務その他部門が、日本全体より高い割合で、産業部門が低くなっています。これは一般的な日本の地方都市の特徴といえます。
しかし最も特徴的なのは、運輸部門における排出割合が、日本全体のそれよりとても高い割合だということですこのことが、佐世保市でエコドライブを進める必要がある大きな理由なのです。
なぜエコドライブ
なぜ運輸部門における二酸化炭素排出割合が高いのでしょう。
運輸部門とは、私たちが利用する電車バスや自家用車が利用される部門のことです。そしてさらに佐世保には、たくさんの島があります。そうです、佐世保は海上交通も日常生活で利用されていて、ほかの都市にはない地勢的特徴があるのです。

単に船を使うから、というだけなら、九州のほかの地域でも同じです。佐世保にはたくさんの島だけでなく、複雑に入り組んだ海岸線の地形があります。だから長崎県は、都道府県の中で海岸線の総距離数が北海道に次いで2番目に長いことで知られています。同じことが佐世保市の地形にも言えるわけです。
島が多いことと複雑な海岸線。こんな地形を佐世保市も有しており、これが運輸部門における二酸化炭素排出が多い理由となっているのです。
つまり私たちの生活の中で、気候変動に少しでもブレーキをかけることができるのは、普段使っている自動車から排出される二酸化炭素をできるだけ少なくすることなのです。
丁寧に、上手に使う
リクツはわかるのです。佐世保市では運輸部門における二酸化炭素排出が多いから、市民ができるだけ公共交通機関を使って対策をしようと。
しかし皆さん、日常生活で自家用車を使ってるほうが楽だし便利ではないでしょうか?そしてそういうライフスタイルは、これまでずっとやってきました。これをいまさら、劇的に変えるというのはとても大変です。

公共交通機関を積極的に使うことは、気候変動にブレーキをかけることにつながりますが、現実の生活の中では、目指す成果を超えるほどの利用はされません。
だからこれまで以上に上手に使うようにするのです。
自家用車は便利ですが、一度の運べる人間の数が他の乗り物に比べて少ないので、利用したときに排出される一人当たり二酸化炭素量は、相対的に多くなります。電車を1とすると自家用車は飛行機を超えて、なんと7倍以上にもなるのです。便利の代償は、持続可能な未来を脅かしているとも言えますが、かといってやめられない自家用車なのだから、環境にも自分自身にも「丁寧に」なりましょう。
だからエコドライブ
丁寧に、そして上手に自家用車を使うようになると、もちろん佐世保市の二酸化炭素排出量が削減されるのですが、もっといいことがあります。
車が助かる
させぼエコドライブチャレンジに参加すると、車の保険代を抑えることを支援します。

エコドライブは環境にいいこと、だけだと思っているドライバーもいらっしゃるかもしれませんがこのように、安全運転を心がけることができるので事故も起こしにくくなり、保険代を抑えることにつながっていきます。
家計が助かる
させぼエコドライブチャレンジに参加すると燃費が向上します。

これまでの実証事業等によると、初めてエコドライブを実施した方は約25%の燃費向上を経験することができます。つまり、同じ燃料でも25%も多く走ることができることになります。
ガソリン車であれば、給油する回数が減少しそれだけ「お財布にやさしい」運転をすることができるようになります。
地球が助かる

させぼエコドライブチャレンジに参加すると、地球にとってもいいことがあります。
燃費が向上するということは、同じ距離を走行しても吐き出される二酸化炭素の量が少ないことになります。
技術が発達してどんなに自家用車がエコな乗り物になっても、使い手が人間である以上、使用されるエネルギーは使い方に大きく左右されます。
エコドライブは地球のためという人もいますが、実は燃料代がちょっと浮いたり、安全運転につながるなど、自分にも社会にもいいことがたくさんあることがわかりました。
普段エコドライブをしたことない人は燃費の向上に驚き、普段から心がけている人は、正しいエコドライブの方法をインターネットを通じて学びながら、他の人とその成果を比較して、新たな気づきにつながります。